機械式時計はメンテナンスが必要な理由

購入したての精度を保つために必要

機械式時計を購入した人はデザインの良さだけでなく、精度にも注目して買い求めている場合がよくあります。
高い精度を安定して保てれば、いつでも時間を正確に表示できるようになり、時刻をいつでも正しく把握できます。
中でも高級なアイテム、有名ブランドのものであれば、精度にも定評があるでしょう。
しかしどうしても時計は時間が経過すると徐々に劣化してしまい、正確に時を刻むことは難しくなります。
特に機械式のものでは歯車や脱進調速装置など常に動いているパーツがたくさんあります。
これらの部品は長く使用していると油が劣化してしまって、スムーズに回転できなくなります。その他にも摩擦によって摩耗してしまい、精度がダウンしてしまうこともあり得ます。そのため定期的にメンテナンスを受けて、その性能をできるだけ新品の状態で維持することが求められます。
ユーザーの中には、調子が悪くなったり、故障したりしてから初めて専門店に持ち込む人もいます。有名メーカーの腕時計であれば値の張るものも多いですから、事態が大ごとにならないようになるべく定期的にメンテナンスをするようにしましょう。
同じ機械としては自動車もいろいろなパーツによって構成されており、消耗品も含まれているため、定期的な点検や交換が必要です。
車検があるのは一定以上の性能を保ち、事故を未然に防ぐために行われます。それと同じで、多種多様な部品からなる時計も定期的にオーバーホールに出す必要があります。

メンテナンスを受ける前の注意点

時計をメンテナンスに出す前に、購入した時に付いてきた取扱説明書の内容を一回チェックしてみるといいでしょう。
その中には保証内容や条件、アフターサービスについていろいろと書かれています。
お湯に浸けると故障するといったような当たり前のことが書かれている項目もありますが、このようなことを説明しているのは、それだけ高度な精密な機器であることをユーザーに理解してもらうためです。
時計と一口に言っても、一緒のペースで劣化して故障するわけではありません。
どのような環境で使用したか、どのくらいの頻度で使用しているかは個人によって異なります。
中には耐水性や耐衝撃性に優れていて、壊れにくい設計になっているものもあります。しかしこのような頑丈なものであっても、絶対に故障しないとは限りません。
例えばメーカーの想定外の衝撃を与えてしまった、極端に高温もしくは低温の環境で使用してしまったなどの悪条件が重なれば、故障する可能性は十分あります。悪条件で使用した際に故障しなくても、そのまま使い続けていることで結果的に故障してしまうこともありますから、メンテナンスは大切なのです。
特に近年はダイバーでも使用できるような防水性に優れたアイテムもたくさん出ています。防水性だから、水に濡らしても大丈夫と思っている人も多いでしょう。
ところがパッキンが劣化したり、ねじ込み式リューズの場合摩耗していたりすると、本来の機能を発揮できず壊れてしまうことも十分考えられます。そのためダイバーズウォッチのメーカーの説明書を見ると、防水機能が保たれているか定期的に検査を受けるように推奨されています。

普段は自分でもメンテナンスを

時計の内部の詳しいメンテナンスについては、プロの方にお願いすべきです。
素人が下手にいじってしまうと故障したり、症状が悪化したりするからです。しかしメンテナンスの中には、素人でもできるようなことがいろいろとあります。
例えば常日頃のクリーニングは誰でもできることです。
基本的に腕時計は身に着けて使用するものです。このため、長期間使っていると汗や皮脂などで汚れがどうしても溜まりやすくなります。
簡単なお手入れでも定期的に欠かさず行っていれば、いつまでも新品に近いきれいな状態をキープできます。
また皮脂や汗などが時計内部に入り込みにくくなり、品質の劣化も抑制期待できます。 ステンレス製のブレスレットタイプのものの場合、隙間に汚れが溜まります。
この部分を重点的に掃除して、きれいなピカピカの状態を保つことがおすすめです。立体的で複雑なデザインの場合は、歯ブラシを使って磨くと汚れをかき出すことが可能です。
特に裏蓋やコマの間の部分は、皮脂汚れの溜まりやすい箇所なので丁寧な掃除が必要となります。皮脂汚れをそのままの状態で放置すると、サビの原因となって時計の性能低下にもつながりかねません。
汚れがこびりついていて、歯ブラシをもってしてもきれいにできなければ、歯ブラシに水もしくはライターオイルを軽く含ませて磨いてみる方法もあります。 いくら防水性能のものであっても、水道水をザーザー出した状態で洗うのはおすすめできません。
ケースに水が浸入してしまい、壊れる原因ともなりかねないからです。メンテナンスをこまめに行うと、いつまでも一緒に時を刻み続けられるでしょう。

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